2007.10.30 (Tue)
医者の話
ここ1週間くらい、DVDで「白い巨塔」を見ている。
山崎豊子の有名な小説をドラマ化したものです。いままで、小説も読んだことないし、もちろんドラマも余り興味がなかったので、見なかった。
ちなみに、見ているのは最近リメイクされた唐沢寿明のものではなく、あの伝説の「田宮二郎」の作品です。
初めの1・2話はちょっといかにも昭和ドラマの印象が強くて、あまり面白くありませんでしたが、実際の教授戦で財前助教授を掲げる側と落とそうとする側の策略が飛び交う謀略戦は、汚い人間関係の縮図をしっかりと描き、人間の欲望や、名誉への執着が如実に描かれていて、その中で主人公の財前五郎と対照的に、里見助教授が砂漠の中にオアシスを見つけたときのように、さわやかにそして真っ直ぐに医学者としての理念を堅持し、例え大学を追われてもその信念を曲げること成しに道を突き進む姿が思わず涙を誘いました。
まさにこの里見医師のように、武士のように信念に死ねるならば本望、という心根が素晴らしいと感じました。「武士の一分」ではなく「医師の一分」とでも言うのでしょうか?ヒポクラテスの誓いを地でいくような姿に感動すら覚えました。
まだ全部見ていません、財前五郎君はまだ生きています。今日あたり最終話まで見ようかと思っています。
中でも、太地喜和子(たいちきわこ)演ずる花森ケイ子がすごい女だなと、お気に入りのキャラクターです。
医学部中退で医局中の汚い人間関係に嫌気がさして、やめてホステスをやっているものの、その医局の象徴とも言うべき財前五郎の愛人になる。しかしいつでも本質を見抜く目を持っており、ここ!と言う場面では財前教授をずばっと射抜く言葉を投げつける。
こんなすごい女性がいたら、手のひらでコロコロ転がされそう・・・いや転がされてみたい・・・と感じます。←何言ってる?
改めて見てみると、役者一人一人がとっても生きていて、良きにつけ悪しきにつけ素晴らしいドラマを描いている気がします。
柳原医師の葛藤など、見ている方の胃が痛くなりそうです。
いまだ田宮二郎を越える財前五郎は現れていない、と言われているのも納得しそうです。唐沢寿明の雰囲気と演技力を持ってしても、これほど鬼気迫る迫力、嫉妬心、執着心を表せるだろうか?
むしろ、新しい白い巨塔はまだ見ていないので後日是非見ようと思いました。しかしどんな役者が出てきても、花森ケイ子の雰囲気は越えられない壁がありそうだ。
昨日も医者の話をして、今日も医者の話ですか、今週は医療週間になるかも知れません。
僕も自分の生き方に信念を持って行き続けられるようにしたいな、どんな逆境にあろうと正しいことは正しいと心に持ち続ける。でもそれを他人に押しつけようとは思わないようにしよう。ドラマや医療現場とは違って「人の命に関わる」ことであれば信念を通して戦うことが正しい道でしょうけど。
昼に見た国会中継で、アフガニスタンの問題を提起していた。
彼らは実際の状況を何も見ないで、アフガニスタンの政府はどうの、テロ組織はどうのと言っているのでしょうか? ペシャワール会の中村医師のように実際に縦断飛び交う中で医療行為をしている人の話をちゃんと聞いたことがあるのでしょうか? テレビ出演の時のインタビューで「理由はどうあれ、ISAFは撤退すべきだと思う。」という言葉に回りで一斉に、それは正しい考えではないと言うような内容を、ルポライターらしき女性が理由を挙げながら「私は見た!」という表情で語っていた。
どうも僕の目には中村医師の言葉の方が正しくて、色々と理由や世界状勢などをおりこんで、だからISAFは正しいのだという意見が机上の空論に聞こえた。これは実際にアフガニスタンの人々と一緒になってその中で活動している人と、記者として短期間の取材しかしていない人の言葉の重みの違いではないだろうか?
その場でやりこめられたように俯いている中村医師の姿がやけに悲しく見えました「僕が言いたいのはそんな事じゃない、本当の現場を見て欲しい!」そういっているようにも見えました。
実際にアメリカ軍に機銃掃射(誤射)を受けたことがある方の意見は真実があるのでしょう。
医師としての信念を持っている人の姿を見ると、畏怖・畏敬を感じます。本当に人にできないことをやっている人はすごい。
自分そうなれるように努力しようと思う。
小さな事にとらわれているときではないのだ。
そう、自分に発破をかける事が大事だと思い始めています。
山崎豊子の有名な小説をドラマ化したものです。いままで、小説も読んだことないし、もちろんドラマも余り興味がなかったので、見なかった。
ちなみに、見ているのは最近リメイクされた唐沢寿明のものではなく、あの伝説の「田宮二郎」の作品です。
初めの1・2話はちょっといかにも昭和ドラマの印象が強くて、あまり面白くありませんでしたが、実際の教授戦で財前助教授を掲げる側と落とそうとする側の策略が飛び交う謀略戦は、汚い人間関係の縮図をしっかりと描き、人間の欲望や、名誉への執着が如実に描かれていて、その中で主人公の財前五郎と対照的に、里見助教授が砂漠の中にオアシスを見つけたときのように、さわやかにそして真っ直ぐに医学者としての理念を堅持し、例え大学を追われてもその信念を曲げること成しに道を突き進む姿が思わず涙を誘いました。
まさにこの里見医師のように、武士のように信念に死ねるならば本望、という心根が素晴らしいと感じました。「武士の一分」ではなく「医師の一分」とでも言うのでしょうか?ヒポクラテスの誓いを地でいくような姿に感動すら覚えました。
まだ全部見ていません、財前五郎君はまだ生きています。今日あたり最終話まで見ようかと思っています。
中でも、太地喜和子(たいちきわこ)演ずる花森ケイ子がすごい女だなと、お気に入りのキャラクターです。
医学部中退で医局中の汚い人間関係に嫌気がさして、やめてホステスをやっているものの、その医局の象徴とも言うべき財前五郎の愛人になる。しかしいつでも本質を見抜く目を持っており、ここ!と言う場面では財前教授をずばっと射抜く言葉を投げつける。
こんなすごい女性がいたら、手のひらでコロコロ転がされそう・・・いや転がされてみたい・・・と感じます。←何言ってる?
改めて見てみると、役者一人一人がとっても生きていて、良きにつけ悪しきにつけ素晴らしいドラマを描いている気がします。
柳原医師の葛藤など、見ている方の胃が痛くなりそうです。
いまだ田宮二郎を越える財前五郎は現れていない、と言われているのも納得しそうです。唐沢寿明の雰囲気と演技力を持ってしても、これほど鬼気迫る迫力、嫉妬心、執着心を表せるだろうか?
むしろ、新しい白い巨塔はまだ見ていないので後日是非見ようと思いました。しかしどんな役者が出てきても、花森ケイ子の雰囲気は越えられない壁がありそうだ。
昨日も医者の話をして、今日も医者の話ですか、今週は医療週間になるかも知れません。
僕も自分の生き方に信念を持って行き続けられるようにしたいな、どんな逆境にあろうと正しいことは正しいと心に持ち続ける。でもそれを他人に押しつけようとは思わないようにしよう。ドラマや医療現場とは違って「人の命に関わる」ことであれば信念を通して戦うことが正しい道でしょうけど。
昼に見た国会中継で、アフガニスタンの問題を提起していた。
彼らは実際の状況を何も見ないで、アフガニスタンの政府はどうの、テロ組織はどうのと言っているのでしょうか? ペシャワール会の中村医師のように実際に縦断飛び交う中で医療行為をしている人の話をちゃんと聞いたことがあるのでしょうか? テレビ出演の時のインタビューで「理由はどうあれ、ISAFは撤退すべきだと思う。」という言葉に回りで一斉に、それは正しい考えではないと言うような内容を、ルポライターらしき女性が理由を挙げながら「私は見た!」という表情で語っていた。
どうも僕の目には中村医師の言葉の方が正しくて、色々と理由や世界状勢などをおりこんで、だからISAFは正しいのだという意見が机上の空論に聞こえた。これは実際にアフガニスタンの人々と一緒になってその中で活動している人と、記者として短期間の取材しかしていない人の言葉の重みの違いではないだろうか?
その場でやりこめられたように俯いている中村医師の姿がやけに悲しく見えました「僕が言いたいのはそんな事じゃない、本当の現場を見て欲しい!」そういっているようにも見えました。
実際にアメリカ軍に機銃掃射(誤射)を受けたことがある方の意見は真実があるのでしょう。
医師としての信念を持っている人の姿を見ると、畏怖・畏敬を感じます。本当に人にできないことをやっている人はすごい。
自分そうなれるように努力しようと思う。
小さな事にとらわれているときではないのだ。
そう、自分に発破をかける事が大事だと思い始めています。
2007.10.18 (Thu)
ガリレオを昨日見た
東野圭吾原作と言うことで、期待して見ました。
ビデオで録画して、昨日ゆっくり見ました。
うんうん・・・なかなかいかったんでないかい?
福山雅治の湯川学役も、内海薫役の柴崎コウもなかなかいい、草薙俊平役の北村一輝は雰囲気合ってグー。
しかし・・・品川はどうかな?
いまいち起用の意味が分かりませんでした。
しかし、原作と少し変えて初めから草薙の役所を後から出てくる内海にしたというのはなかなか面白い配置だと思った。
草薙役もちゃんと出てて、渋いところをちゃんと抑えているのがいい。
北村一輝は「医龍」のイメージが強いから、ちょっと馴染まない部分もあるのは確かだけど、作り全体は好きでした。
たとえ話しで「う○こ」が出てきたときは大笑いしてしまった。
「私はう○こですか?」「食事中に汚い話はやめたまえ!」
うまいな、この脚本。
原作知ってても楽しめるというのはいい。
なんと言っても原作を大きく方向転換して、唐沢演ずる金森龍男が実は確信犯で、しかもかなり残忍なサイコ野郎になっていたのは本当に面白い。唐沢寿明は役者として良いですねぇ、大好きです。
福山(湯川)と内海(柴崎)の掛け合いも良いですね、来週が楽しみです。
この秋は「医龍2」もやってるし、久しぶりにテレビが楽しくなってきました。こういう科学的根拠を存分に生かした、サイエンス系のドラマは大好きです。恋愛ドラマは全然と言っていいくらい見ないし、正直どうでもいい。
そして、そうしたよく見るドラマは全くと言っていいほど、リアルタイムで見ない。かならずビデオにとって見るようにしている。CMを飛ばして見たいのでね・・・。
さっ今日も録画だね。
ビデオで録画して、昨日ゆっくり見ました。
うんうん・・・なかなかいかったんでないかい?
福山雅治の湯川学役も、内海薫役の柴崎コウもなかなかいい、草薙俊平役の北村一輝は雰囲気合ってグー。
しかし・・・品川はどうかな?
いまいち起用の意味が分かりませんでした。
しかし、原作と少し変えて初めから草薙の役所を後から出てくる内海にしたというのはなかなか面白い配置だと思った。
草薙役もちゃんと出てて、渋いところをちゃんと抑えているのがいい。
北村一輝は「医龍」のイメージが強いから、ちょっと馴染まない部分もあるのは確かだけど、作り全体は好きでした。
たとえ話しで「う○こ」が出てきたときは大笑いしてしまった。
「私はう○こですか?」「食事中に汚い話はやめたまえ!」
うまいな、この脚本。
原作知ってても楽しめるというのはいい。
なんと言っても原作を大きく方向転換して、唐沢演ずる金森龍男が実は確信犯で、しかもかなり残忍なサイコ野郎になっていたのは本当に面白い。唐沢寿明は役者として良いですねぇ、大好きです。
福山(湯川)と内海(柴崎)の掛け合いも良いですね、来週が楽しみです。
この秋は「医龍2」もやってるし、久しぶりにテレビが楽しくなってきました。こういう科学的根拠を存分に生かした、サイエンス系のドラマは大好きです。恋愛ドラマは全然と言っていいくらい見ないし、正直どうでもいい。
そして、そうしたよく見るドラマは全くと言っていいほど、リアルタイムで見ない。かならずビデオにとって見るようにしている。CMを飛ばして見たいのでね・・・。
さっ今日も録画だね。
2007.09.21 (Fri)
読書の秋
今日は、本気で眠い・・・
またやってしまいました、本を読んで深夜まで・・・
寝たのは朝4時頃です、一冊読み切ってしまいました。
また犯人は東野圭吾さんで、今回の下手人は「手紙」です
昨年映画化されてました。
こちら↓
「手紙」公式サイト
犯罪者とその家族、そしてその人達を取り巻く社会の矛盾や悲しさを描き出しています。
初めはこういう、贖罪物というか社会風刺的な重たい小説はあまり好きではないので、ざっくりとしたストーリーを知って、読む気がなくなってました。
とりあえず「寝るときにちょっとずつ読む流し読み本」という感じで読み始めたのが昨夜の10時頃。
以前にも書きましたが、私は意外に本を読むのが遅く、1ページに結構時間をかけます。
本を読んでいてたまにあるのは、そのページに書かれている情景や人間関係などに記憶を刺激されて、それに関係する記憶、いやな記憶や、懐かしい記憶がプレイバックして来たりすることがあります。
その瞬間は目では活字を追っていますが、内容が全然頭に入っていません、まるで眠っている状態のようです、いわゆる「うわのそら」という状態が一番近い状態でしょう。
そういうときハッと気づくと、3ページほど読み進めているものの、内容が全然頭に入ってないので、本の内容が分からなくなっているので、また3ページ前に戻って読み始めます。
こんな事を繰り返しているから遅いんだと思いますが、多分こういうときは、内容に集中してないんですね。
これはきっと誰にでもあることで、自分の記憶や環境に照らし合わせることで物語にのめり込むのが一つの楽しみ方だと思っています。
その度が過ぎるのかも知れません。
そういう意味では、最近読んだ東野圭吾の2作品「白夜行」「手紙」は物語に集中して、そういった「雑念」が入ってこなかったですね。
本当に面白いとき、のめり込むときはこんな感じです。
「手紙」の内容が、自分に照らし合わせるには遠い内容だったから、かも知れません。
犯罪者の兄弟と言うだけで、社会的に不当に迫害される矛盾。
それを諦めて受け入れ卑屈に生きていくのか、開き直って「何が悪いんだ」と胸を張って社会に抵抗するのか、それとも他の生き方があるのか・・・
彼らを取り巻く社会に自分も属していると思うと、無性に憤りを憶えもし、共感もしました。
兄弟を思う一心からおこした犯罪でも、犯罪は犯罪、殺人は殺人・・・
しかし、その贖罪は事件を起こした本人だけでなく、その周囲の家族にまで及ぶ・・・
幸せを掴もうと必死になって生きるが、犯罪者の弟と言う「軛(くびき)」をかせられ、思うようにいかない。
進学を諦め、就職も恋愛も失敗し、人生を投げやりになっていく弟・直貴の心情・苦しみが真実みを持って迫ってきました。
その直貴を取り巻く周囲の反応に、憤りを感じるものの自分が当事者だったら? 犯罪者の身内がそばにいたら? 自分の兄弟が犯罪者なら? と立場を置き換え、ジレンマを感じつつ読み進めました。
ものすごくリアルに描かれていると思いました、人の反応や心の移り変わりが。
衝撃的だったのは、彼が勤める会社の社長が投げかけた言葉。
平野社長が時ある毎に直貴にかけた言葉は非情に印象的で、矛盾とイヤな感じを覚えつつも、ナルホドと理解させられるものでした。
最後の十数ページは一気に読みましたね。
最後には涙が出てきました、兄弟を思う気持ち、家族を思う気持ち、様々な重いが交錯して歌い出しができなくなってしまった彼の気持ちが、じんわりと胸を締め付けてくるようでしたね。
久しぶりにバーボンを購入したので、ちびちびと飲みながらの素敵な夜でした。
眠いですが・・・
ところで、映画はまだ見てませんが、少々内容が変わっているようですね。今日初めてホームページで見ました。
大筋は変わってないようですが、目指したのが原作ではミュージシャンだった他のに対し、映画ではお笑い芸人になっているようです。
これには賛成でしたね、えらそうですが。
正直、映画化されていると知っていたので、人々の心をふるわせる「唄」を唄っているのは誰なんだろう? 歌唱力がないと駄目だろうに、ただ旨いだけでも駄目だしね・・・と思ってました。
しかし、白石由美子−沢尻エリカは設定的にちょっと綺麗すぎないかな?
原作では「けっして美人ではない」というのが結構ネックだった気がする。関西弁もちゃんと使えてるんだろうか・・・?
ま、ヒロインという立場上、それなりの女優さんを使わなければ話題性もないし、女優さん皆さん綺麗だししょうがないのか? と思います。
ま、文句言う前に一度DVDで見てから批評しましょう。
とりあえず、眠いです・・・。
またやってしまいました、本を読んで深夜まで・・・
寝たのは朝4時頃です、一冊読み切ってしまいました。
また犯人は東野圭吾さんで、今回の下手人は「手紙」です
昨年映画化されてました。
こちら↓
「手紙」公式サイト
犯罪者とその家族、そしてその人達を取り巻く社会の矛盾や悲しさを描き出しています。
初めはこういう、贖罪物というか社会風刺的な重たい小説はあまり好きではないので、ざっくりとしたストーリーを知って、読む気がなくなってました。
とりあえず「寝るときにちょっとずつ読む流し読み本」という感じで読み始めたのが昨夜の10時頃。
以前にも書きましたが、私は意外に本を読むのが遅く、1ページに結構時間をかけます。
本を読んでいてたまにあるのは、そのページに書かれている情景や人間関係などに記憶を刺激されて、それに関係する記憶、いやな記憶や、懐かしい記憶がプレイバックして来たりすることがあります。
その瞬間は目では活字を追っていますが、内容が全然頭に入っていません、まるで眠っている状態のようです、いわゆる「うわのそら」という状態が一番近い状態でしょう。
そういうときハッと気づくと、3ページほど読み進めているものの、内容が全然頭に入ってないので、本の内容が分からなくなっているので、また3ページ前に戻って読み始めます。
こんな事を繰り返しているから遅いんだと思いますが、多分こういうときは、内容に集中してないんですね。
これはきっと誰にでもあることで、自分の記憶や環境に照らし合わせることで物語にのめり込むのが一つの楽しみ方だと思っています。
その度が過ぎるのかも知れません。
そういう意味では、最近読んだ東野圭吾の2作品「白夜行」「手紙」は物語に集中して、そういった「雑念」が入ってこなかったですね。
本当に面白いとき、のめり込むときはこんな感じです。
「手紙」の内容が、自分に照らし合わせるには遠い内容だったから、かも知れません。
犯罪者の兄弟と言うだけで、社会的に不当に迫害される矛盾。
それを諦めて受け入れ卑屈に生きていくのか、開き直って「何が悪いんだ」と胸を張って社会に抵抗するのか、それとも他の生き方があるのか・・・
彼らを取り巻く社会に自分も属していると思うと、無性に憤りを憶えもし、共感もしました。
兄弟を思う一心からおこした犯罪でも、犯罪は犯罪、殺人は殺人・・・
しかし、その贖罪は事件を起こした本人だけでなく、その周囲の家族にまで及ぶ・・・
幸せを掴もうと必死になって生きるが、犯罪者の弟と言う「軛(くびき)」をかせられ、思うようにいかない。
進学を諦め、就職も恋愛も失敗し、人生を投げやりになっていく弟・直貴の心情・苦しみが真実みを持って迫ってきました。
その直貴を取り巻く周囲の反応に、憤りを感じるものの自分が当事者だったら? 犯罪者の身内がそばにいたら? 自分の兄弟が犯罪者なら? と立場を置き換え、ジレンマを感じつつ読み進めました。
ものすごくリアルに描かれていると思いました、人の反応や心の移り変わりが。
衝撃的だったのは、彼が勤める会社の社長が投げかけた言葉。
平野社長が時ある毎に直貴にかけた言葉は非情に印象的で、矛盾とイヤな感じを覚えつつも、ナルホドと理解させられるものでした。
最後の十数ページは一気に読みましたね。
最後には涙が出てきました、兄弟を思う気持ち、家族を思う気持ち、様々な重いが交錯して歌い出しができなくなってしまった彼の気持ちが、じんわりと胸を締め付けてくるようでしたね。
久しぶりにバーボンを購入したので、ちびちびと飲みながらの素敵な夜でした。
眠いですが・・・
ところで、映画はまだ見てませんが、少々内容が変わっているようですね。今日初めてホームページで見ました。
大筋は変わってないようですが、目指したのが原作ではミュージシャンだった他のに対し、映画ではお笑い芸人になっているようです。
これには賛成でしたね、えらそうですが。
正直、映画化されていると知っていたので、人々の心をふるわせる「唄」を唄っているのは誰なんだろう? 歌唱力がないと駄目だろうに、ただ旨いだけでも駄目だしね・・・と思ってました。
しかし、白石由美子−沢尻エリカは設定的にちょっと綺麗すぎないかな?
原作では「けっして美人ではない」というのが結構ネックだった気がする。関西弁もちゃんと使えてるんだろうか・・・?
ま、ヒロインという立場上、それなりの女優さんを使わなければ話題性もないし、女優さん皆さん綺麗だししょうがないのか? と思います。
ま、文句言う前に一度DVDで見てから批評しましょう。
とりあえず、眠いです・・・。
2007.09.17 (Mon)
ゆったりと休日
ゆったりとした休日を過ごしました。
久々に、1冊の本に集中して過ごせました。
今回の小説は「白夜行」です。
今更か?と言う感じですが、あまり現代物の小説を読まなかった私ですので、あまり知りませんでした。
東野圭吾さんのもので、綾瀬はるかさん主演でTBSでドラマ化されているようですが、見たことはありません。
今度ぜひ見てみたい・・・そう思います。
TBS「白夜行」ホームページ
いや・・・本当に・・・のめり込みました・・・久々に
内容的には、何となく心にどす黒いものが貯まっていくような、なんとも受け付けがたい主人公の2人の性質・・・なので「面白かったぁ!」とは言い難いのが実状ですが・・・こののめり込み具合はやはり「面白かった」という反応だったのでしょうね。
何となく自分の境遇を重ねると、こういった「卑怯」な方法で他人を陥れるような輩はどうやっても好きにはなれません。
何とか気づいてくれ・・・誰がこの2人を止めるんだ・・・
あぁ、この人も陥れられた・・・。
最後まで息をつかせぬ展開で、どんどんのめり込んで行きました。
しかし読み進めていくうちに、主人公への気持ちも変化して・・・と言ってもとても「応援」する気にはなれませんが・・・
自分でも良く分かりません。
何とも面白い・・・というか旨いのでしょうね・・・東野圭吾さん
主人公でありながら、読む側にとって一切「当事者」の感覚を与えない。
主人公の観点からは一切説明や考えを入れさせないで、すべて事件にかかわってくるひとの視線から描かれている。
主人公が主人公ではないような書き方でした。
しかしそれが主人公達をミステリアスに見せて、また逆にその心の闇を浮き彫りにする感じがすごいと感じました。
時折見せる、雪穂の悲しいそぶりが、読んでる方には演技だろ・・・と思わせておいて、後から考えるとあれは本当の涙だったのだろうか?と困惑させたりする・・・もちろんそんな風に書いているのでしょうけど、すっかり乗せられてしまう単純な私・・・。
そのぶん楽しんだ気がします。
本来あまり本を読む速さが遅いのが私の特徴です。
幼少期にあまり本を読まなかった性だと考えてますが、本当に読む速度は遅いです。
白夜行は通常文庫の3倍ほどの厚さがありますが、通常の文庫でも毎日読んで1週間から2週間ほどかけて読むこともしばしば・・・
読書は好きな方ですが、集中して読める時間は連続で1時間ほどでしょうね。
それでも「白夜行」は2日で読み切ってしまったから、これはこれですごいと思います。
夢枕獏・・・この方の小説は読むのが早いですよ。だって1ページの文字数が極端に少ないですから・・・。
だから好き・・・と言うわけではないですけど。
何となく「白夜行」は読み残しておきたくない・・・と言う気分にさせられました。
特に寝るとき・・・なんか夢に見そうで・・・
まるで無感情なまでに自分に関係する邪魔者となる人々を「謀略」にかけて、あるものは従属させ、あるものは遠ざけ、問題となることを排除していく雪穂と亮司のふたりに反感を覚えて、憤りを感じつつも、読み進めるに従って次第に暴かれる過去の悲劇・・・それに同情こそ感じるものの、共感はできずにストーリーは進んでいく。
しかしその根底にある、亮司の雪穂への思いが何となく「純愛」にも感じられ、すっきりしないままクライマックス、そしてエンディング。
僕にとって、心にわだかまるものを感じさせながらも、忘れられない作品となるでしょう。
愛情というものが分からない、人間的な感情を失ってしまったふたり・・・
しかしそんな中で「成功」を得ていく雪穂と、それを影から支えて守ろうとする亮司の行動にはむしろ「人間らしさ」が詰まっているような気もしました。
この類の小説は読んだことがなかったので、不思議な感動を覚え、いろいろと考えさせられました。
いやいや今回のエントリーはすっかり「小説レビュー」になってしまいました、ごめんなさいませ。
でも、読んだことない人は是非一度おためしあれ、心に何とも言えないわだかまりが抜けなくなること請け合いです。
久々に、1冊の本に集中して過ごせました。
今回の小説は「白夜行」です。
今更か?と言う感じですが、あまり現代物の小説を読まなかった私ですので、あまり知りませんでした。
東野圭吾さんのもので、綾瀬はるかさん主演でTBSでドラマ化されているようですが、見たことはありません。
今度ぜひ見てみたい・・・そう思います。
TBS「白夜行」ホームページ
いや・・・本当に・・・のめり込みました・・・久々に
内容的には、何となく心にどす黒いものが貯まっていくような、なんとも受け付けがたい主人公の2人の性質・・・なので「面白かったぁ!」とは言い難いのが実状ですが・・・こののめり込み具合はやはり「面白かった」という反応だったのでしょうね。
何となく自分の境遇を重ねると、こういった「卑怯」な方法で他人を陥れるような輩はどうやっても好きにはなれません。
何とか気づいてくれ・・・誰がこの2人を止めるんだ・・・
あぁ、この人も陥れられた・・・。
最後まで息をつかせぬ展開で、どんどんのめり込んで行きました。
しかし読み進めていくうちに、主人公への気持ちも変化して・・・と言ってもとても「応援」する気にはなれませんが・・・
自分でも良く分かりません。
何とも面白い・・・というか旨いのでしょうね・・・東野圭吾さん
主人公でありながら、読む側にとって一切「当事者」の感覚を与えない。
主人公の観点からは一切説明や考えを入れさせないで、すべて事件にかかわってくるひとの視線から描かれている。
主人公が主人公ではないような書き方でした。
しかしそれが主人公達をミステリアスに見せて、また逆にその心の闇を浮き彫りにする感じがすごいと感じました。
時折見せる、雪穂の悲しいそぶりが、読んでる方には演技だろ・・・と思わせておいて、後から考えるとあれは本当の涙だったのだろうか?と困惑させたりする・・・もちろんそんな風に書いているのでしょうけど、すっかり乗せられてしまう単純な私・・・。
そのぶん楽しんだ気がします。
本来あまり本を読む速さが遅いのが私の特徴です。
幼少期にあまり本を読まなかった性だと考えてますが、本当に読む速度は遅いです。
白夜行は通常文庫の3倍ほどの厚さがありますが、通常の文庫でも毎日読んで1週間から2週間ほどかけて読むこともしばしば・・・
読書は好きな方ですが、集中して読める時間は連続で1時間ほどでしょうね。
それでも「白夜行」は2日で読み切ってしまったから、これはこれですごいと思います。
夢枕獏・・・この方の小説は読むのが早いですよ。だって1ページの文字数が極端に少ないですから・・・。
だから好き・・・と言うわけではないですけど。
何となく「白夜行」は読み残しておきたくない・・・と言う気分にさせられました。
特に寝るとき・・・なんか夢に見そうで・・・
まるで無感情なまでに自分に関係する邪魔者となる人々を「謀略」にかけて、あるものは従属させ、あるものは遠ざけ、問題となることを排除していく雪穂と亮司のふたりに反感を覚えて、憤りを感じつつも、読み進めるに従って次第に暴かれる過去の悲劇・・・それに同情こそ感じるものの、共感はできずにストーリーは進んでいく。
しかしその根底にある、亮司の雪穂への思いが何となく「純愛」にも感じられ、すっきりしないままクライマックス、そしてエンディング。
僕にとって、心にわだかまるものを感じさせながらも、忘れられない作品となるでしょう。
愛情というものが分からない、人間的な感情を失ってしまったふたり・・・
しかしそんな中で「成功」を得ていく雪穂と、それを影から支えて守ろうとする亮司の行動にはむしろ「人間らしさ」が詰まっているような気もしました。
この類の小説は読んだことがなかったので、不思議な感動を覚え、いろいろと考えさせられました。
いやいや今回のエントリーはすっかり「小説レビュー」になってしまいました、ごめんなさいませ。
でも、読んだことない人は是非一度おためしあれ、心に何とも言えないわだかまりが抜けなくなること請け合いです。
| BLOGTOP |


