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2007.10.22 (Mon)

舞台は広い方が・・・

昨日「世界の子供がSOS The仕事人バンク マチャアキジャパン」と言う番組を見ていた。

番組名はむやみに長いが内容はなかなかいい番組だ。

世界の子供たちが悩みを持ってSOSを出してくる、その願いを日本の伝統芸能をもつ「職人」かなえるというもの。

このスタンスがいい、伝統職人芸を利用しての国際協力。
持続的技術協力、適応技術というものは国際協力に重要な意味を持つ。

昔の日本の海外の援助協力のあり方は、とにかくお金をつぎ込んで、技術というより「箱もの」を提供するような援助が多く、適応性・持続性に問題があるものが多かった。
例えば、灌漑事業であれば1機ん十万円もするような高価なポンプがいくつも設置された巨大灌漑施設を作って、後は現地の人に任せ、その後は知らん顔。当然そんな高度な技術工作物を維持管理する技術者はいない、そしてそれを動かす電気代や油代は現地持ちだから、お金が無くなったら止まってしまう。壊れても高くて直すお金がない、ましてや現地の技術者が直すことなんて不可能・・・こうして日本のお金、税金が湯水のように使われた援助工作物は朽ち果てて、やっかいな遺産として残っていくのだ・・・。

その後も多少は学習し、現地に工場や技術者を育てる努力もされたと思うが、あまり効果が上がらないのは結果として歴然と残っている。
そりゃそうだ、先進国で子供の頃から、数学や科学を身につける環境がある人々が一生懸命勉強して、大学まで行ってそれについてようやく理解できて、設計や修理が出来るものを、まだ識字率がどうのとか、乳児死亡率がものすごい高い数値を示している国にいって、先進国と同じレベルの技術者を育てよう、と言うのがどだい無理な話。
全く無理・・・とは言わないが、広い国土の中で1人や2人の技術者が育ったって意味はないのだ。

それよりも、我々が通ってきた道を振り返って、その根付く伝統技術。
電気を使わない、先端技術を必要としない技術こそが重要な技術である。

現地の材料で、現地の人々に教えながら、井戸の堀片、ポンプの付け方、ポンプの直し方を覚えてもらう。我々が通ってきた道を振り返ればいくらでも彼らの生活を改善したり、今よりも豊にする方法があるのだ。

今回の番組ではその辺が強調されていたのが良かった。
番組的には、失われかけた職人の「伝統芸能・伝統技術」が今海外の人々に必要とされていて実際に役にたつという事実、その辺がその技術を育んだという「日本人の誇り」を軽くくすぐる事が目的だったろう。

紙漉(かみすき)の技術

竈(かまど)の技術

上総堀(かずさぼり)の技術

今の日本にはもはや不要となってしまった技術・伝統。
ちょっともの悲しい気分にもなります。
「職人」気質の日本人としては、こういったアナログ技術、職人芸という物を大切に伝承していく事が必要ではないかと思います。


そういえば、先日のアフガニスタンの中村先生の水路も、現地の材料を・現地の技術を利用した「石組み」の水路を作っていた。
これは本当に重要なことだと思う。
現地の人々も、自分たちにもできる、自分たちの技術が生かされると思えば、その水路は大事にされるし、誇りを持って仕事をすることができる。与えられた水路とは根本からその位置づけがちがう。



自分もこうした人たちの一人として活躍できるならば、どんなにか充実した日々を送れるだろう。



そんなことを考える、日本はとにかく生きにくい。



でもそんな日本だからこそ、必要なできること事もあるのでは?と思ったりもする。



僕の人生は誰かに与えられたもので、その時その時必要な物を学ぶためにそこに送り込まれているとしたら、僕には何ができるんだろう。

医学を目指して後ちょっと届かず工学部に入り、土木を学んで、海外に行った。そこで農業技術に出逢い、人に出会い、農業土木の知識も手に入れた。そして、ちょっとした間、紙や印刷にも関わり、音楽や楽器についても知識や経験を得た。途中には色々な人の話を聞いて、地雷や不発弾、エイズやマラリアの事も勉強した。人にはいろんな人がいる事も知った。


僕には何ができるんだろう・・・


次の舞台はどんな舞台だ?


まだまだ先は長いのに、自分ってこんなに面白い人生を送っているのかと、改めて感じる。


贅沢だな・・・そして面白い。


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